がんアライアワード受賞企業の取り組み事例

   

株式会社MTGの「がんと就労」施策【ゴールド受賞】 - がんアライ部

株式会社MTGの「がんと就労」施策【ゴールド受賞】 - がんアライ部

第1回がんアライ宣言・アワードに寄せられた、各社の「がんと就労」への取り組みをご紹介します。

 

株式会社MTG

事業内容:美容機器の企画開発・製造など

従業員数:1,295名 

創業:1996年

ウェブページ:https://www.mtg.gr.jp

 

がんアライ宣言

私たちは、安心して、がんだと言える環境、働き方を支援していきます!

取り組みのポイント

  • 社員は家族のひとりであるという、「大家族主義の経営」がフィロソフィとして根付いている。「家族」として、厳しいことも伝えるが、つらいときはそれに寄り添う。あくまで「家族」なので、恩恵的になりすぎないようにしているが、体調面なら労務に相談する風土ができている。

 

  • 家族面談を行ったきっかけは、パートで働いていた社員からの相談。「家計のために仕事を続けたいが、家族が心配するので会社を辞めるように言われそう」との悩みを聞き、人事担当の発案で実施。 「社員の家族の方にも安心してもらうこと」を視野に入れ、働きたいという本人の意向のみでなく、周りにいる方にも納得してもらい、治療と仕事に向かえるような対応をした。

 

  • 従来はパートか正社員の働き方しか選択が出来なかったが、治療や仕事との両立で融通が利かなかったため、Lworker制度を導入。中途社員が増えて年齢が上がったこと、「がんと就労」が今後のテーマになる、と産業医が話していたこと、実際に罹患者が出たことがきっかけとなり、人事担当が面談に同席したり主治医に話を聞いたりして少しずつ整備した。

 

制度

① Lworker制度(時短勤務社員制度)

社員という立場はそのままで、ライフイベント・ライフステージ・治療状況に合わせて、5~8時間の時短勤務(残業なし)が選べ、仕事とガン治療の両立ができる制度がある。

 

② スライド出社制度

契約時間・所定労働時間・労働条件は通常社員のまま、出退勤時間を前後することで、通勤ラッシュを緩和し、通勤の負荷を軽減する制度がある。

 

風土づくり

  • 常日頃から企業理念、「大家族主義の経営」のフィロソフィーをベースに、上司部下、部署内で一人ひとりが家族のように支え合い相談できる信頼関係の構築に努めている。

 

  • 従業員数の半数以上を占める女性従業員を対象として、定期健康診断に合わせて、2年に一度、婦人科健診(乳がん・子宮頸がん等)を実施している。

 

  • 安全衛生委員会において、がんと就労をテーマとした産業医講話を実施し、がんと就労に対する会社理解を深めることに努めている。

 

相談

  • 保健師の資格を持つ社員が常駐しており、主治医の見解を踏まえて、治療との両立を実現する働き方や、働く環境整備に関しての助言を受けることができる。

 

  • 各部門に専属の人事がいるため、上司だけではなく、日常的に相談できる体制がある。

 

その他

  • がん治療中の社員・そのご家族・所属部門・本社労務担当の四者面談の場を設けている。抗がん剤治療をしながら就労する社員のご家族に、直接現場を見ていただき働く環境や体制についての話を聞いていただいています。また、上司・会社の労務担当等と直接顔を合わせ、話をしたことにより、より安心して、働きながら治療をすることを応援していただけた。

 

  • 上記のような面談だけではなく、救急医療情報シートを作成し、所属部門・本社労務・ご家族の間で、がん治療中の社員のご両親の勤務先・お子様の教育機関、受診している医療機関(主治医の情報)などの情報を管理、共有することで緊急事態でも迅速に対応できるように体制を整えている。

 

>>2018年度がんアライ宣言・アワード応募企業の事例集はこちら

Member部員

を押して、がんアライ部の部員になる

「がんアライ部」にご賛同いただける方はすべて部員と考えています。
まずはFacebookからつながり、一緒にがんとともに生きる社会をつくりましょう!