【がんアライアワード2021 シルバー】株式会社朝日新聞社の「がんと就労」施策 - がんアライ部
がんアライアワード2021に寄せられた、各社の「がんと就労」への取り組みをご紹介します。
シルバー受賞:株式会社朝日新聞社
事業内容:日刊新聞発行業
従業員数:5,123人
取り組みのきっかけやエピソード
・2016年度にがんとの共生社会をめざす「ネクストリボンプロジェクト」を立ち上げ、17年度に朝日新聞社創刊140周年事業に認定されたことを受けて、社内横断チームが発足。これまで新聞紙面やウェブで「がんとともに」の タイトルでキャンペーン記事を掲載 し、世界対がんデーの2月4日には紙面での多ページ展開やイベント開催をしてきた。
・社会への啓発活動を進める中、社内横断チームメンバーから「社内の対策はどうなっているのか?」との声があがり、これをきっかけに18年に有志による社内がん対策チーム「リボン隊」を結成した。現在のメンバーは14人。
・社内がん対策チーム「リボン隊」は、①がんで社員を死なせない②本人、家族ががんになってもあたり前に働ける会社にする―をミッションに掲げ、人事部や健康管理部門、健康保険組合と連携しながら、がんに関係する様々な情報発信や、社内のがん経験者のインタビュー、がんやがん対策に関する社内意識調査を行うようになった。
・部下ががんになった場合の対応についての管理職研修も開催するようになり、19年と21年に実施した。
・メンバーは、それぞれ所属部署の「健康委員」にもなり、所属部メンバーに対して、がん検診率向上のための活動を出来る範囲で行っている。
風土づくり
◆従来より、スライド勤務や短時間勤務制度といった勤務制度や、半日休制度などの休暇制度、休職制度などを充実させて、治療と仕事の両立支援に取り組んでおり、がんに限らず病気を抱えながら働く従業員の実情に合わせて勤務したり、休暇を取得したりできる。
◆がんなどで長期治療が必要になった際に、安心して療養に専念し、治療と仕事の両立が図れるよう、社内の諸制度や、相談窓口をまとめた案内を作成し、全従業員に周知している。
相談できる環境づくり
◆部下ががんになった場合の対応についての管理職研修を2019年と2021年に実施。
◆全国に配置している産業医(10名)や、保健師(11名)に相談できる体制がある。
制度・配慮
◆がんに限らず、スライド勤務や短時間勤務制度といった勤務制度や、半日休制度などの休暇制度、休職制度などが充実しており、実情に合わせて勤務したり、休暇を取得したりできる。
◆定期健康診断は年に2回実施している。以下の朝日新聞健保組合のがん検診制度を利用できる。
・満40歳以上の従業員は年に1回人間ドック原則無料で受けられる。
・婦人科がん検診は、満20歳以上、原則無料
・肺がん検診(CT・レントゲン)は年齢制限なし、7割補助(補助上限20,000円)
・大腸がん検診(大腸内視鏡検査)は満35歳以上、7割補助(補助上限20,000円)
・大腸がん検診(郵送検診)は満30歳以上、自己負担なし
講評・コメント
・がんとの共生社会をめざす「ネクストリボンプロジェクト」を立ち上げられ、新聞紙面や ウェブ、イベント等で啓発活動を進められています。
・有志によるチーム(リボン隊)ががんに関係する情報発信や、社内のがん経験者のインタビュー、がんやがん対策に関する社内意識調査を行うなど積極的な活動をされています。