がんアライアワード受賞企業の取り組み事例

   

【がんアライアワード2019 ブロンズ】株式会社iCAREの「がんと就労」施策 - がんアライ部

【がんアライアワード2019 ブロンズ】株式会社iCAREの「がんと就労」施策 - がんアライ部

がんアライアワード2019に寄せられた、各社の「がんと就労」への取り組みをご紹介します。

 

ブロンズ受賞:株式会社iCARE

業種: 通信サービス

従業員数: 42名

ウェブサイト:https://www.icare.jpn.com/

取り組みのきっかけやエピソード

 

・「働くひとと組織の健康を創る」をビジョンに掲げるiCAREは、元々医師だった山田が代表をしている会社です。その山田が以前勤めていた病院で、延命治療を施したがん患者が無念にも亡くなられてしまった際に、ご遺族から「こんなはずじゃなかった」と言われた経験がありました。ご本人はもちろんのこと、最期を看取るご家族や周囲の“納得感”が何よりも大切だと悟った山田は、その後起業したiCAREでも、昨今厚生労働省でも推奨されている「治療と仕事の両立」に対して、従業員側も企業側も“納得感”を持って進められる職場環境を重視しています。心身の病気を抱えながらでもパフォーマンスを発揮できる従業員を応援しようと、オフィスに出社せずに自宅で働くリモートワークを可能にしたり、実際に受診や治療のための休暇をとりやすい職場づくりをしています。

 

・持病を抱えながら働く40代の女性社員は、月に一度の診察に通ったり、診断結果によっては手術が必要な状況でした。その状況は本人に同意を取った上で全体に共有し、通院等で欠勤する際は同部署のチームメンバーが積極的にフォローに入ったり、社員全体でもカバーするなどの体制を敷くことができました。

 

風土づくり

 

◆ヘルスケアの会社ということもあり、全社的に健康に気を使い、社員が自然と運動に取り組みやすい環境づくりに努めています。15時半になったら独自製作をしたラジオ体操(アイケアタイソウ)を毎日オフィスで行ったり、業務時間後に有志で集まって走るランニングクラブを行っていたり、顧客企業が主催するマラソン大会に全社で参加するなどの事例があります。こうした健康づくりを積極的に敢行することで、社内のコミュニケーションの活性化にも繋がっています。

 

相談できる環境づくり

 

◆iCAREウェルネスセンターという相談窓口を設け、身体的・精神的な悩みをいつでも相談できる場を設けています。治療と仕事の両立に努める従業員に対して、保健師と面談ができる環境を整備しており、働くことに対する不安感を払拭する目的があります。

 

制度

 

◆定期健康診断受診時に婦人科系のがん検診の受検勧奨をしています。(女性のみ)

 

◆年に一回の実施義務があるストレスチェックを毎月実施しており、集団における疲労度や満足度の変化・傾向などをチェックするようにしています。

 

講評・コメント

 

iCAREウェルネスセンターという相談窓口を設け、いつでも健康に関する相談ができる環境があります。

 

毎月ストレスチェックを行うなど、従業員の健康をチェックする制度が充実しています。

 

「がんと就労」は本業との関連性も高いテーマなので、さらに具体的な風土・環境・制度づくりを進められることを期待しています。

 

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