【がんアライアワード2020 ゴールド】株式会社クレディセゾンの「がんと就労」施策 - がんアライ部
がんアライアワード2020に寄せられた、各社の「がんと就労」への取り組みをご紹介します。
ゴールド受賞:株式会社クレディセゾン
事業内容:その他金融業
従業員数:4,424人(2020年9月16日現在)
取り組みのきっかけやエピソード
・全国に拠点があり、就業場所や職種が多岐にわたる中、メンタル疾患者の増加が背景となり、2007年、社員の健康を一元管理する健康管理室(現在は健康推進チーム)を人事部内に設置しました。
・また、女性社員が多い組織であったことから、社内でがん(特に女性特有のがん)に罹患する社員からの相談が増え、がんに罹患しても継続してそのキャリアを重ねることが可能になるよう、就業規則や各種制度の見直しを随時行い、仕事との両立へ向けたサポートを行っております。
風土づくり
◆2020年10月より、がんを含む疾病等によりやむなく休業した社員について、これまであった復職プログラムを刷新し、「セルフマネジメントアシストプログラム」を導入しました。休業から復帰し、通常勤務に戻るまでの期間、戦略人事部内にある健康推進チームが、社員本人、職場上司と一体となり、社員の就業継続に向けたサポートを実施しています。
◆社内イントラネットを活用し、がんに関する知識を提供し、早期のがん検診受診を促しています。また、女性の多い一部事業場では、定期健康診断実施の際、「乳がん検診(超音波検査・マンモグラフィー検査)」の受診機会を提供しています(希望者のみ)。
◆社員によるがんサバイバーの対談会を実施し、その様子を社内報に掲載しています。がん検診の大切さや、がんに罹患しても復職後活躍している社員がいることを社内に広報することで、がんに罹患しても仕事をあきらめずに両立できるというメッセージを伝えています。
◆小冊子「がん検診のススメ」を各事業場に配布し、社員ががんについて自分事として考え、がんに対する知識や理解を深められるような環境づくりを行っています。
◆社員の健康管理と疾病の早期発見、早期予防に向け、社員の定期健康診断受診率は100%で推移しています。
相談できる環境づくり
◆戦略人事部内に健康推進チームがあり、社員の健康に関する相談を受け付けています。また、相談専用アドレスと専用電話を設置し、 本人又は上司から直接産業医、保健師への相談が可能となっています。
◆2020年度より、各部のマネージャー職を衛生委員に任命し、働くメンバーのマネジメントラインを活用し、がんに限らず健康面の不安をもつ社員や気になる社員がいる際は、健康推進チームへ速やかに情報が連携、相談できるよう、体制を強化しました。
◆部下と上司とで定期的に1on1を実施する制度があり、業務やキャリア、健康面についても相談できる仕組みを整えています。
制度・配慮
◆メンタル、フィジカルに限らず、疾病により休業した社員が、復帰後自律的に就業継続可能となるよう「セルフマネジメントアシストプログラム」を定め、社員の復職支援を行っています。各フェーズで、本人への目標や健康状態を把握し、上司、産業医、保健師、人事が連携しながら、休業中~復職後(フォロー期間原則3ヶ月)までのサポートを行っています。
◆治療と就労を両立する施策として、各種休暇の整備や柔軟な働き方を推進しています。
〇時間単位有給制度、半日有給休暇制度
〇短時間勤務制度(1日30分、1時間、1時間30分、2時間までの時間短縮が可能)
〇短日勤務制度(月1~4日までの短日勤務が可能)
〇フレックス勤務(コアタイムなしのスーパーフレックス)
〇テレワーク勤務(原則週2日まで)
◆やむを得ず休職期間満了にて退職にいたった場合でも、退職後5年以内であれば、退職時と同条件で再入社できる「リワークエントリー制度」を設けております。
◆5年に一度、自身のリフレッシュと人間ドック受診のために「ウエルネス休暇」取得を推奨しています。オプションとしてがん検診受診を促進しています(費用の一部を会社負担)
新型コロナウィルスの感染拡大による影響に応じて新しく始めた「がんと就労」の取り組み等に関するエピソード
・がんに限らず基礎疾患保有者及び病気治療中、治療後の不安をかかえている社員への配慮として、リモートワークの対象範囲を拡大しました。
講評・コメント
がんを含む疾病等によりやむなく休業した社員について、既存の復職プログラムを今年度刷新し「セルフマネジメントアシストプログラム」を導入されています。がんに限らず健康面の不安をもつ社員や気になる社員に、健康推進チームへ速やかに情報が連携・相談できるように各部のマネージャー職を衛生委員に任命されるように体制を強化されています。毎年着実に取り組みを進化されています。