がんアライアワード受賞企業の取り組み事例

   

【がんアライアワード2022シルバー】旭化成株式会社の「がんと就労」施策 - がんアライ部

【がんアライアワード2022シルバー】旭化成株式会社の「がんと就労」施策 - がんアライ部

がんアライアワード2022に寄せられた、各社の「がんと就労」への取り組みをご紹介します。

 

シルバー受賞:旭化成株式会社

業種: 化学

従業員数: 連結:46,751名(2022年3月末時点)

https://www.asahi-kasei.com/jp/

取り組みのきっかけ

 

従業員と家族の心身健康保持・増進に関しては以前より取り組んできましたが、2020年10月に従来展開してきた健康保持・増進の取り組みをさらに発展させた「健康経営」を、「グループ健康経営ビジョン」を掲げて推進することを社長より宣言しました。

 

主要な健康経営目標の項目に「がん1件あたり休業日数」をKPIとして掲げ、健診や啓発を通し、がん罹患の予防のための施策を展開しています。

 

 

風土づくり

 

定期健康診断に加え、希望者には人間ドックの中でがん検診を受診し費用補助を実施しています(胃がん、子宮がん、乳がん、前立腺がん、大腸がん等)。健康保険組合よりPETがん検診費用補助も実施しています。

 

また、受診の必要性を啓発するため、がんセミナーを開催しライブ・オンデマンド配信を実施し、社内イントラに掲載しています。

 

 

相談できる環境づくり

 

管理職研修の中に、「治療と仕事の両立支援」についての項目を設定し、マネジメント上の配慮について教育を実施しています。

 

他、「乳がんの治療をしながら就労するケース」を事例検討に加え、個々の状況に応じた配慮を行い、対応に迷う場合は産業保健スタッフに相談する等、社員の一番身近な管理職への啓発を行っています。

 

 

 

制度

 

◆定期健康診断に加え、希望者には人間ドックの中で胃がん、子宮がん、乳がん、前立腺がん、大腸がん等などのがん検診を受診し費用補助を実施しています。

 

◆がんを含む私傷病に対する支援として、有給の「サポート休暇(消滅する年次有給休暇のうち、1年に5日を限度として繰り入れ、保有限度日数は40日 )が付与されており、入院や通院による治療のために利用することができるため、社員自身の治療(入院・通院)および、社員の家族の疾病等に伴う看護ケアに集中することが可能です。

 

◆年次有給休暇は、1日単位、半日単位(半日休暇)だけでなく、1時間単位(時間単位休暇)で取得することが出来ます。また、フレックスタイム制度も導入しており、がんに罹患した際も、働きながら治療・通院ができ、フォローアップの診察等も定期的に受診が可能です。

 

その他の取り組みやエピソード

 

・治療のために休業し、給与支給がない場合は傷病手当金や傷病見舞金、休業療養費補助(福祉共済会)が支給されます。

 

・休職及び欠勤・休暇から復職する際に、産業医が必要と判断し職場が同意したときには、「リハビリ勤務制度」により勤務時間の短縮や通勤に関する負荷軽減のための措置を受けられます。

 

抱負

 

◆リテラシー向上のための情報発信・啓発活動

・がんを含む疾病の予防について情報発信を定期的に実施します。

 

・男女別や年齢別等、罹患しやすいがんについて、自身を含む家族が該当する性別や年代において気を付けるべきことなどを理解いただくための教育を実施し、社内イントラネットにてアーカイブ化を進めます。

 

◆がん検診等の受診の機会を提供し、定期的に自身の健康状態をチェックする習慣を作ります。

・がん検診受診の必要性を十分に理解いただいたうえで、健診の機会を提供します。

 

◆治療と仕事の両立支援制度の充実

・がんに罹患した社員が治療しながら就業を継続するための制度の充実を図り、同時に新規・既存の制度の周知を進めていく計画です。

 

・社内イントラの情報の拡充や、研修プログラムの提供を通じ、本人のみならず、それを支える上司や同僚も支援していきます。上司や同僚の理解向上と相談窓口の明確化により、仕事と治療の両立について相談しやすい風土を醸成します。

 

講評・コメント

 

・管理職研修において、「治療と仕事の両立支援」についての項目を設定され、マネジメント上の配慮について教育を行われいます。

 

・がん検診の費用補助やサポート休暇の付与など、早期発見の取り組みや罹患後の働きやすさを支える制度を整えられています。

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