【がんアライアワード2022シルバ-】ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社の「がんと就労」施策 - がんアライ部
がんアライアワード2022に寄せられた、各社の「がんと就労」への取り組みをご紹介します。
シルバ-受賞:ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社
業種: 飲料水及び食品事業、外食事業、その他
従業員数: 1,004名
取り組みのきっかけ
元々、社員に温かい会社。社内の従業員ががんに罹患した際の苦労や不安をお伺いする中で、徐々に取組が充実してきた。
風土づくり
◆生活習慣病健診(健康保険組合が実施する健康診断、がん検診相当の項目含む)について、会社からも費用を一部補助、また就業時間中の受診を可能としている。保健師による検査項目の説明シートを活用し、会社からも100%受診に向けて積極的に受診勧奨を行っている。
◆「治療と就労の両立支援ガイドブック」を本年改訂。
社内イントラの掲載場所も健康管理関連からキャリア形成支援サイトに変更し、「ちがいを強さに」をモットーに未来志向による掲載方法に。がんに罹患した社員・その上司が治療と就労の両立にあたり必要な情報をいつでも得られるようにしている。
◆スーパーフレックス・テレワーク・インターバル・時間有休の活用を全社的に推進。
がんに罹患した者が気兼ねなく、制度を活用し、治療を続けながら就労継続できる環境を整えている。
◆勤務制限区分をルール化。
定期的に産業医・保健師との面談を実施し、体調や希望を鑑みながら、勤務時間を調整できる体制を整えている。
相談できる環境づくり
◆本人が話したい・相談したいことを何でも上司に話せる「1on1ミーティング」、業務やキャリアについて相談・確認・アドバイスする「定期面談」、「産業医面談の上司出席」等、仕事や治療のことを相談できる複数の場を設けており、いつでも相談できる体制を整備している。
◆人事担当ががんに罹患した社員の治療や勤務について相談する先として、産業医・保健師だけでなく、産業EAP企業と提携しており、対応の仕方や選択肢の検討等、適時アドバイスを頂ける体制をとっている。
なお、上司も相談できるようにしており、メンタル面でのサポートの仕方の悩み等が解決したと好評。
制度
◆生活習慣病健診(健康保険組合が実施する健康診断、がん検診相当の項目含む)について、会社からも費用を一部補助、また就業時間中に受診できるようにすることで、がんの早期発見につなげている。
◆グループ保険加入者に対し、健康レポートを提供できる仕組みを導入。
自身の健康リスク等を明示することで、意識を高めてもらい、さらに生活習慣改善チャレンジキャンペーンを展開することで具体的アクションにつなげるように仕掛けている。
◆スーパーフレックス・テレワーク・インターバル・時間有休、また失効した有給休暇を治療等に充当できる積立休暇を活用することができる
◆「治療と就労の両立支援マニュアル」を作成し、社内イントラに掲載。
がんに罹患した社員・その上司が治療と就労の両立にあたり必要な情報をいつでも得られるようにしている。
◆働きがいと働きやすさを両立することを目的に、勤務制限区分をルール化。
定期的に産業医・保健師との面談を実施し、体調や希望を鑑みながら、勤務時間を調整しつつ、業務での充実感・成長実感を得られる体制を整備している。
◆2017年の「サッポログループ健幸創造宣言」に基づき、日常の中で健康に関する話題を増やす身近な健康推進者として「健康アンバサダー」を2020年より任命し、「健康アンバサダー勉強会」に参加、各組織での展開に繋げている。
その他の取り組みやエピソード
◆2019年以降、サッポログループのサステナビリティ重点課題の中長期目標に「がん治療中・介護中の社員が働き続けられる環境整備を⾏う」ことを盛込んでおり、これまでのがんアライアワード・シルバーの受賞に関して、社内周知に加えて社外にもリリースを発信し、サッポログループの社会的取組みを題材とした社外向けの「サステナビリティブック」や「株主通信」にも掲載している。
◆喫煙率の低下・受動喫煙の徹底排除に向け、社員を対象とした専門家による勉強会を複数回実施。2021年本社棟就業時間内禁煙、社用車禁煙。2022年全国就業時間内禁煙決定・周知済み。
◆本年、社員の一人ががんに罹患したことをきっかけに、がん経験者が集うサッポログループの社内コミュニティ「Can Stars」にはじめて参加。そこでの活動などを自社にも広げる取り組みを徐々に展開中。
抱負
サッポログループとしての取り組みに積極的に参画するなどして自社での活動の幅を拡大していきたい。当社の理念にもある『あなたの毎日に寄り添えるパートナー』になれるよう、食を通じた健康や毎日の笑顔と元気を支えることはもちろん、がん罹患による不安や悩みに寄り添いつつ、働き続けられる取り組みを充実していきたいと思っています。
講評・コメント
・定期的に産業医・保健師との面談を実施し、体調や希望を鑑みながら、勤務時間を調整できる体制により、働き続けられるサポートが受けやすくなっています。
・グループ会社の社内コミュニティ「Can Stars」に参加され、がんアライの輪を広げることにつなげられています。